米ユタ州が、医師の監督やFDAの審査を経ることなくAIが単独で薬を処方できる制度を初めて承認した。対象は約200種類の薬に及ぶ。米国医師会誌(JAMA)がViewpointとして掲載したこの問題提起は、患者安全と規制の空白への強い懸念を示している。
AIが医療の意思決定を代替する動きは世界的に加速しているが、今回のケースは医師という「ゲートキーパー」を完全に省略する点で異例だ。AIによる診断支援と「処方権限の付与」は次元が異なる問題であり、誤処方や責任の所在をめぐる議論が今後激化する可能性がある。