新しく見つかった情報窃取マルウェア「Volta-Autodoxer」は、AIツールを使って被害者の情報を大量に集める。対象はログイン情報やクレジットカード番号のほか、Discordのセッション、UberEatsの領収書にまで及ぶ。集めたデータから被害者の身元を割り出す「オートドックス(自動の身元さらし)」を行う点が特徴だ。Wiredが報じた。
ばらばらの領収書が、AIを通すと一人の人物像につながる。
AIと個人データの扱いをめぐる緊張が目立つ。OpenAIは学習オフの設定でも「Daybreak Blue」のセッションデータを学習に使う方針を示して反発を招いた。AIで被害者の身元を自動でさらすマルウェア「Volta-Autodoxer」も見つかっている。AnthropicはEU AI Actの期限を前に電子透かしを拡大したが、旧モデルには抜け穴が残る。一方、英国の独身者の39%が恋愛にAIを使うなど、生活への浸透も進んでいる。
新しく見つかった情報窃取マルウェア「Volta-Autodoxer」は、AIツールを使って被害者の情報を大量に集める。対象はログイン情報やクレジットカード番号のほか、Discordのセッション、UberEatsの領収書にまで及ぶ。集めたデータから被害者の身元を割り出す「オートドックス(自動の身元さらし)」を行う点が特徴だ。Wiredが報じた。
ばらばらの領収書が、AIを通すと一人の人物像につながる。
OpenAIは11月29日から、サイバーセキュリティ向けサービス「Daybreak Blue」のセッションデータをモデルの学習に使う。ユーザーが学習設定をオフにしていても対象となり、これまで学習には使わないとしていたデータだ。反発を受け、OpenAIは後日のメールでこれとは別の拒否手段(オプトアウト)を用意すると約束した。以前には、未発表の研究成果を無断で学習に使われたのではと数学者たちが疑い、OpenAIと対立したこともある。
「学習オフ」のスイッチが、サービスごとに意味を変え始めている。
Anthropicは、EU AI Actの12月の期限に間に合わせるため、テキストの電子透かし(AIが書いた文章だと判別できる印)をClaudeのモデル4つに広げる。ただし旧モデルのClaude Opus 4.6とSonnet 4.6では、開発者がサンプリング設定を1つ変えるだけで透かしを外せる。この抜け穴に対し、Anthropicは規制を守るよう注意を出すだけにとどめている。
規制の期限が、技術の完成より先に来ている。
Tinderなどを運営するMatch Groupが英国の独身者3000人に調査したところ、39%が恋愛にAIを使ったことがあると答えた。使い道は、メッセージを書く、相手候補を見極めるといったものだ。ストーク・オン・トレントに住む27歳の男性は、元恋人に容姿をけなされたのをきっかけにGoogle Geminiに写真を見せた。それ以来、励ましてもらったり送る文面をチェックしてもらったりしている。
検索より先に、相談相手としてAIが生活に入ってきている。
OpenAIが出資するThrive Holdingsは、米警備大手ADTを1株10ドルの現金で買収することで合意した。株式価値は76億ドル、負債を含めた企業価値は153億ドルになる。AIを使って誤報を減らし、機器の不具合を早めに見つける計画だ。ADTは、顧客の許可がない限り新たなデータ共有はしないとしている。
AIマネーが、ソフトウェアの外にある従来型の事業を丸ごと買い始めた。
Box CEOのアーロン・レヴィ氏は、AIの最前線で働く人とそれ以外の人の差は広がる一方だと投稿した。AIの進歩が急なので、3〜6カ月前に決めた業務の手順はもう古く、数カ月前にできなかったことも試し直し続ける必要があるという。ペンシルベニア大学ウォートン校のイーサン・モリック教授はこれに同意したうえで、最前線の人が使っている範囲とAIが今できることの差も広がっていると付け加えた。うまく使いこなした場合の今のAIの能力は、まだ誰も把握しきれていないとしている。
一度試してあきらめた作業ほど、もう一度試す価値がある。
The Vergeの記者は、Metaが年末商戦で売り出すAI端末「Muse Charm」に似た機器を、約50ドルで自作した。Waveshare製のESP32ボードを使い、Claudeで「バイブコーディング」(AIに指示してコードを書かせる方法)をした。この端末はMetaのAI「Muse」と実際に会話でき、かわいいアバターも表示する。懐中時計や、カメラを遠隔で操作するときの画面としても使える。スマートホームの操作は、理論上は可能だという。
ハードウェアの試作品も、週末の工作で作れる時代になった。