顧客が自分のログイン情報をAIエージェントに渡し、モルガン・スタンレーやJPモルガンなど米大手銀行の口座にアクセスさせる例が増えている。直接の指示なしにエージェントがアクセスしているケースもある。モルガン・スタンレーはエージェントを遮断し、ほかの銀行もアクセスを制限している。多くの銀行は、エージェントには残高などを見るだけの読み取り専用権限しか与えない方針だ。
便利さより先に、銀行の窓口が「代理人お断り」を出した形。
AIエージェントが人に代わって口座やアカウントへアクセスする動きをめぐり、対応が分かれた。米大手銀行はモルガン・スタンレーの遮断をはじめ制限に動く一方、1Passwordは認証情報を見せずに代理ログインさせる機能を開始し、信頼と利便性の両立が焦点となっている。AIで発見されたPHPの脆弱性「PHP2Shell」は公表前から悪用され、世界でサイト停止が相次ぐ。Canvaの自社画像モデル公開も注目される。
顧客が自分のログイン情報をAIエージェントに渡し、モルガン・スタンレーやJPモルガンなど米大手銀行の口座にアクセスさせる例が増えている。直接の指示なしにエージェントがアクセスしているケースもある。モルガン・スタンレーはエージェントを遮断し、ほかの銀行もアクセスを制限している。多くの銀行は、エージェントには残高などを見るだけの読み取り専用権限しか与えない方針だ。
便利さより先に、銀行の窓口が「代理人お断り」を出した形。
パスワード管理サービスの1Passwordは、AIエージェントがユーザーの個人アカウントに代わりにログインできる新機能を始めた。エージェントはアカウントを守るパスワードなどの認証情報そのものを見ることなく、ログインだけを行える。
銀行がエージェントを締め出したのと同じ日に、鍵を渡さずドアだけ開ける仕組みが出てきた。
Canvaは自社開発の画像生成モデル「Canva Craft」を発表した。まずデザインを考え、その後に画像を作る2段階の仕組みで、細かい部分の正確さや仕上がりの統一感、調整のしやすさを高めたという。解像度は最大2K、30種類以上の縦横比に対応する。SNS投稿やマーケティング素材のほか、写真のような風景やデジタルアートも作れる。OpenAI、マイクロソフト、Googleのモデルと直接競合する。
デザインツールの会社が、画像を作るエンジンまで自前で持つようになった。
AIツールを使って見つかったPHPの脆弱性「PHP2Shell」について、Amazonが警告を出した。公表の4日前にはすでにハッカーが悪用を試みていたことを確認し、現在は「実際に広く悪用されている」という。PHPはWordPressなど多くのウェブサイトで使われている。各国の政府や企業は対策に追われ、修正が済むまで予防的にサイトを停止する例が世界中で出ている。
修正の公開より攻撃の方が先に動き出していた。
マイクロソフトのAI部門を率いるムスタファ・スレイマンCEOは、同社のAI診断システムが難しい症例で一般診療の医師を上回ったと発表した。結果は科学誌Scienceに掲載され、正確さは医師の最大4倍だったという。テストには、医学論文の症例報告や救急外来のデータをもとに同社が作った問題集が使われた。一方TechCrunchは、精度が上がった主な理由はマイクロソフト独自の仕組みではなく、土台となるAIモデルの性能だと指摘している。
手柄の大部分は、マイクロソフトの外で作られた基盤モデルのものだった。
ロボット向けAIのDream Labsは、シード段階で9000万ドル(約135億円)を調達した。あわせて「Dream API」を一般公開した。ロボットのカメラ映像と英語での普通の指示から、モーターを動かす命令を作る。学習データのない、初めて扱うロボットにも対応する。AIは動画から物理世界の動き方を学んでいるという。
ロボット本体は数千ドルまで安くなった。足りなかった頭脳が、APIとして別売りで出てきた。